生徒一人ひとりの学習状況にあわせた個別課題を配信。学力の差を埋めるClassiのアダプティブラーニング

宮城県柴田高等学校 (宮城県)

公立・共学
学科:普通科、体育科
Classi利用歴:2020年度より

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  • 学力向上/学習習慣
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生徒一人ひとりの学習状況にあわせた個別課題を配信
学力の差を埋めるClassiのアダプティブラーニング

 

宮城県柴田高等学校は、2020年12月にリリースされたClassiの新機能「学習マップ連携課題配信」を利用した課外授業に取り組んでいます。

 

生徒間の学力差に悩んでいた同校は、課外授業において学力レベルごとにグループをつくり、グループのレベルにあわせた「Classi学習動画」を課題として配信していましたが、生徒一人ひとりの学習状況にあわせた課題の選定に苦労していました。新機能を利用することでベネッセのアセスメント※の結果に基づいた個別課題の配信が可能になり、課外授業の効果がさらに高まっています。同校は今後「学習マップ連携課題配信」を長期休暇中の課題やベネッセのアセスメントの予習にも利用することでさらなる学力の向上を実現していく考えです。
(※ベネッセのアセスメント:スタディーサポート、基礎力診断テスト)

宮城県柴田高等学校のアダプティブラーニング ここがPOINT

  • 生徒一人ひとりの学習状況に応じた個別課題をClassiで配信
  • 個別課題はClassiが自動で選定するから先生方の負荷が軽減
  • 約12,000本の学習動画により苦手の克服が可能に
  • 動画なら、いつでも・どこでも・何度でも自分のペースで学習できる

学習支援からコミュニケーションまで幅広い役割を担うClassiは、本校にとっての「学校生活の柱」と言えます。

 

生徒一人ひとりにあわせた個別学習に手応えを感じつつも、教員側の負担はとても大きなものでした。新機能「学習マップ連携課題配信」はその負担を軽減し、個別学習の効果をさらに高めてくれるものと期待しています。学習支援だけでなく、生徒とのコミュニケーションも支援してくれるClassiは、本校において「学校生活の柱」となっています。

 

2学年主任 野球部顧問 佐藤 瞬 先生

Classiの活用方法を教えてください

生徒一人ひとりの学習状況にあわせた個別課題の配信に利用

 

宮城県柴田高等学校の2020年度新入生は、少子化にともなう二次募集の実施等により、他の年度と比べて生徒間の学力差が大きくなっていました。学力上位の生徒と学力下位の生徒に同じ学習を提供することの難しさを痛感した当時1学年主任の佐藤瞬先生は、学力向上のためにClassiを利用した「クラ勉」と称する課外授業をスタートさせました。これは参加生徒を学力に応じてベーシック・スタンダード・アドバンスの3グループに分け、グループのレベルにあわせた「Classi学習動画」を毎週2~3講義課題として配信する取り組みです。しかし、同じグループに属する生徒でも個人ごとに得意分野・苦手分野が異なるため、生徒一人ひとりの学力差にきめ細かに対応することの難しさは変わりませんでした。

 

そこで佐藤先生は、2020年12月にリリースされたClassiの新機能「学習マップ連動課題配信」の利用を開始しました。本機能は、生徒が受験したスタディーサポートまたは基礎力診断テストの結果に応じた「学習マップ」の状況にあわせて、生徒一人ひとりに個別課題の配信をおこなう機能です。先生側で配信先、対象教科、配信講義数、取り組み期限を設定すると、生徒に必要なレベルの学習動画をClassiが自動でピックアップし配信をおこないます。佐藤先生は毎週末に個別課題の配信をおこない、翌週の課外授業ではその取り組み状況を確認しながら、生徒一人ひとりに声かけをおこないサポートをします。

 

「学習マップ連動課題配信」の効果を佐藤先生はこのように評価します。「考査の点数によって生徒をグループ分けしても、一人ひとりの学力はグラデーションを描くように微妙に異なります。新機能は生徒個人のテスト結果をふまえて個別の課題を配信してくれるので、痒いところに手が届く課題の提供が可能になりました。課外授業をスタートしてから高い学習意欲を持った生徒が例年に比べて増えていますが、新機能はこの良い傾向をさらに促進してくれるものと期待しています」。

 

 

 

今後の活用プランを教えてください

長期休暇中の課題や進研模試の予習にも、個別課題の配信を利用予定

 

佐藤先生は長期休暇中の課題にも「学習マップ連動課題配信」を利用しています。以前は生徒一人ひとりの教科別到達度をABCの3段階で評価し、それに応じた紙のプリント課題を配布する「習熟度別の課題」という取り組みをおこなっていましたが、課題を作成する各教科担当先生の負担はとても大きなものでした。「学習マップ連動課題配信」を利用することで、生徒一人ひとりの苦手単元を個別課題としてClassiから配信できるようになり、先生方の負担軽減が実現しています。今後はベネッセの進研模試受験前の予習にも「学習マップ連動課題配信」を利用する予定で、生徒たちのさらなる学力の向上が期待できます。

 

 

 

「対面授業と違って何度でも繰り返し視聴できるのが動画の良いところ。自分が高校生の時にもClassiがあったらと今の生徒たちを羨ましく思います」と話す佐藤先生。Classiをはじめ、教科書、問題集、教員による指導など、様々な学びのツールを生徒に提供することで、生徒が自律的に学びをデザインできる環境を整えていきたいと今後の展望を語ってくれました。

 

※2021年4月取材

 

 

 

 

学校情報

宮城県柴田高等学校

(宮城県)

学科 普通科、体育科
規模

全校生徒 411人 [2021年5月現在]

URL https://sibata.myswan.ed.jp/

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