農業分野のグローバルリーダー育成を目指すICT教育実践事例

佐賀県立佐賀農業高等学校 (佐賀県)

公立・共学
学科:農業科学科、食品科学科、環境工学科
Classi利用歴:2016年度より

  • 公立
  • タブレット
  • コミュニケーション
  • 学力向上/学習習慣

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農業分野のグローバルリーダー育成を目指す
佐賀農業高等学校のICT教育実践事例

 

佐賀県立佐賀農業高等学校は、農業高校として初のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けるなど、農業分野のグローバルリーダー育成に力を入れている学校です。佐賀県では、全普通教室に電子黒板、全教室に無線LANを配備し、生徒には1人1台学習用のPCを支給するなど積極的なICT導入を行っています。佐賀農業高等学校では、これらをさらに活用するため、2016年にClassiを導入しました。

 

Classiは当初、生徒の自主学習ツールとして採用されましたが、現在は授業の進行をサポートするコミュニケーションツールとして、また、臨時休校などの際のリモート学習を支援するツールとしても活用されています。Classiを日常的に利用されている先生方に活用方法についてうかがいました。

佐賀県立佐賀農業高等学校のClassi活用 ここがPOINT

  • 毎朝15分間の自主学習用教材にClassiを活用
  • 授業中にClassiからアンケート配信を行い生徒の意見・考えを集約
  • 臨時休校時にはClassiから課題を配信しリモート学習を実践
  • 3年間の多様な活動をClassiに集約し生徒の成長を支援していく

佐賀農業高等学校のClassi活用 ここがPOINT

95.8%の生徒が、Classiでの自主学習にプラス効果があると回答。
今後はポートフォリオや、課題研究にもClassiを活用していきたい。

Classiを利用した毎朝15分間の自主学習に関しては、1年生全学科の95.8%が「基礎が身に付いた」「自主学習の習慣が身に付いた」「繰り返しの中で解き方が身に付いた」などポジティブな反応をしています。今後はポートフォリオや、Classiを使った農業高校ならではの科目である「課題研究」にも取り組んでいきたいと思います。

 

佐賀農業高校 米倉先生、藤田先生、江副先生、熊谷先生

米倉 英史先生、藤田 佳子先生、江副 太輔先生、熊谷 恵里先生

ICTの利活用状況を教えてください

全生徒がPC端末を持ち、毎日の授業や研究発表にICTを活用している

 

佐賀県は、すべての県立高校に電子黒板と無線LANを整備し、生徒に1人1台学習用PCを支給するなど、教育現場へのICT導入を推進しています。佐賀農業高等学校は、これらのICTツールを積極的に利活用することで日々の学びを深める取り組みを行っています。
例えば、植物の栽培実習では生徒はPCを持参して内蔵カメラで植物を撮影します。授業のたびに写真を撮ることで植物の育成状況が一目瞭然となり、生徒は多くの気づきを得ることができます。Microsoft PowerPointを使ったプレゼンテーションの機会も数多く設けられており、2014年の高校生ICT利活用プレゼンテーション大会では、同校の生徒がニワトリの飼育記録を写真付きでプレゼンテーションし最優秀賞を受賞しました。

 

佐賀農業高等学校は、2016年に農業高校として全国初のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けました。ICTの利活用は、農業分野におけるグローバルリーダーの輩出を目指す同校の取り組みを後押ししています。

 

SGH成果発表会の様子

日頃からICTを活用した学習を行っている佐賀農業高等学校。
2020年「ICT利活用プレゼン大会」では、同校の生徒が3年間の学びを写真付きで発表し、優秀賞を受賞しました。

 

 

Classiの活用方法を教えてください

自主学習、授業での意見集約、リモート学習など幅広い用途に活用

 

佐賀農業高等学校は、生徒が自ら学びを深められる学習環境を提供するため、2016年にClassiを導入しました。同校のClassi活用方法を紹介します。

1つは生徒自身による学び直しです。Classiにはベネッセの学び直し用教材「マナトレ」が収録されており、生徒は毎朝15分間の自主学習時間にこれを解きます。冊子の「マナトレ」と違い進捗や成績が簡単に把握できるため、先生は生徒一人ひとりの状況に応じた指導を行うことができるようになりました。生徒向けアンケートでは、1年生の95.8%が「マナトレ」での自主学習にプラスの効果があったと回答しています。

95.8%の生徒が、Classiでの自主学習にプラス効果があると回答

 

 

授業ではClassiアンケートが日常的に利用されています。ある先生は、生徒の意見を集約したい時やちょっとしたスキマ時間にアンケートをクラスに配信します。生徒を指名して発言させるよりも短時間で全生徒の意見を集約することができ、「限られた授業時間を有効に使える」とご評価をいただいています。

 

 

新型コロナウイルス感染症への対策として行われた2020年3月の休校でもClassiが活用されました。ある先生は、試験対策としてWebテストで使用できる約200問の4択式の問題をClassiから配信し、生徒の約7割がすべての問題に回答をしたということです。突然の休校のため十分な準備を行えない中でも、Classiがあることで学びを止めない体制が実現し、休校中にも先生と生徒の双方向コミュニケーションが可能となりました。

 

今後、佐賀農業高等学校は、Classiポートフォリオの活用にも力を入れていく考えです。同校は日々の授業はもちろん、海外での農業・語学研修、全国高校生フォーラムへの参加などさまざまな活動を行っています。こうした3年間の活動のすべてをポートフォリオに集約し、生徒の自発的な振り返りを支援することで、農業高校の専門性を活かした農業分野のグローバルリーダーの育成に繋げていきたいと考えています。

 

※2020年12月取材

 

 

 

 

 

学校情報

佐賀県立佐賀農業高等学校

(佐賀県)

学科 農業科学科、食品科学科、環境工学科
規模

各学年 約120人

URL https://www.education.saga.jp/hp/saganougyoukoukou/

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