レポート
2021年3月19日(金)に北海道旭川東高等学校にて「描いて思考力を深める『ラクガキ講座』」という講演を行いました。今回はその模様をお届けします。
まずは、この講演が開催されるに至る背景をお話いたします。2020年12月ごろ、弊社の全社横断プロジェクトとして実際にClassiをご利用いただいている高校へインタビューをさせていただく機会がありました。その際に旭川東高校の松井先生と対面でお話し「生徒が主体的に学ぶには、絵を描きながら自らを省みて自分の考えを深めることが重要」という話で盛り上がりました。たまたまインタビュアーを務めた弊社のUXデザイン部 原田がそういった分野の実践者であることが判明し話が盛り上がり、生徒のみなさんへ向けた講演を行うことになりました。
旭川東高校は、2016年度から「学びのフローラ」という、外部の講師の方の講演を通じて自分の見方や考え方を広げたり、グループディスカッションを行ったりして、新たな発見をする場を月一回の頻度で開催しています。今回は講演目的を下記の通り定め「描いて思考力を深める『ラクガキ講座』」というタイトルで講演を開催しました。
なるべく多くの生徒のみなさまにご参加いただきたかったため、堅苦しい告知ではなく「自分でも参加できそう!」と思っていただけるよう告知やプログラム内容の工夫をいたしました。
当初は現地にお伺いをしての講演予定だったのですが、緊急事態宣言が3/9から3/21まで延長したことによりZoomを利用したオンライン開催となりました。参加者は最終的に55名集まり、多くの生徒のみなさまに関心を持っていただけていたことが伺えます。
講演といっても、生徒のみなさまがただ私の話を一方的に聴くだけではなく、ミニワークのトレーニングを複数回挟み、段階的に楽しんでいただきながら学ぶことを意識して講座を実践しました。最初簡単な自己紹介ワークを行い、講義を開催、見聞きしたことをトレーニングを介して実際に体験してみます。以下に講演の流れをご紹介します。
まず、描くことに慣れるトレーニングのために「線で描く」ワークを行いました。生徒の皆さん一人一人に個性があるので、ただ線を描くだけでも自分の頭でその状態をイメージして線一本で表現するということを「難しかった」とおっしゃる生徒の方がいたのが印象的でした。
次にアイコンを短時間で表現する「アイコン3秒チャレンジ」のトレーニングを行いました。スライドにある単語が連続で表示され、それを3秒で付箋に書き出します。瞬発力が鍛えられるトレーニングで、グループ内で描いたものを共有している時間に盛り上がっている様子がオンライン越しにも伝わってきました。
最後は「1年間を振り返る」構造化トレーニングです。時期的に学年末のタイミングでもありましたので、この1年の出来事を1枚にまとめていただきました。紹介する切り口がそれぞれ異なり、学校のことをベースに語る生徒の方や、推しに対する熱い気持ちを語る生徒もいらっしゃり、普段の学生生活とは異なる一面を見せる機会にもなりました。
最後に参加した生徒からの感想コメントを抜粋して紹介いたします。
この度は貴重な機会をありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
- 正直絵をかくことはあんまり得意じゃなかったんですけど、今日のらくがきはすごく楽しみことができました!!
- 役立てたいというか、役立てなきゃ!って思うコトを教えていただけてワクワクしました!
- 「絵をかく」という概念ががらっと変わりました。絵だったらより多くの人(外国人とか)にも伝わると思うし、みんなで楽しんで話し合えると思ってすごくいいなと思いました。
以上