レポート

吉田高校 生徒とのワークショップ レポート

2019年12月17日、山梨県立吉田高等学校の生徒と「Classi うれしいアイディアづくり デザインワークショップ」を開催しました。今回はその様子をお届けします。

 

今回は、「吉高GP」で有名な吉田高校を訪問

山梨県立吉田高等学校は、富士山が眺望できる山梨県富士吉田市にある公立高校です。普通科と理数科があり、 現在は796名*の生徒が学んでいます(*2019年4月現在)。

 

校舎前で記念撮影するClassiメンバー(松本・安部・中西)

 

教育目的を「Yoshida PRIDEを持って未来を生き抜くことができる生徒を育成する」と掲げ、これを達成するために高校生活3年間を通して身につける8つの力を「吉高グラディエーション・ポリシー(吉高GP)」として定めています。

 

▼吉高GPは、文部科学省の挑戦事例サイト「みらいの職員室」でも育てたい生徒像の明確化の事例として紹介されています。
伝統校の教育目標を見直し、社会を生き抜く8つの力を明文化。そこから起こった取り組みの連鎖と、それを可能にした風土とは

 

吉高グラディエーション・ポリシー(吉高GP)

  • 自己肯定感
  • 傾聴力
  • 分析力
  • 思考力
  • 発信力
  • 想像力
  • 創造力
  • 行動力

 

この吉高GPは多くの高校に影響を与え、全国の学校・自治体が学校視察に訪れ、生徒一人ひとりにも定着しています。年1回行われる「GP集会」では、吉高GPの力をつける場として、生徒自身が企画したコンテンツで全校生徒を巻き込んだグループディスカッションを行っています。

 

高保校長先生にお話を聴くと、「先日も1年生の男子生徒がやってきて、『吉高GPのひとつである傾聴力というのがしっくりこない。他者の意見を謙虚に聴くには耳だけじゃないので、解釈力の方がいい』と私に話してくれたんです。教育目的に紐づくものなので、生徒達が変えられるものじゃないけれど、吉高GPをこうやって生徒が自分ごと化してくれているのは嬉しいですね」と笑いながら話してくれました。

 

 

「生徒の成長のためにClassiをより良くしたい」という思いに共感いただき実現したデザインワークショップ

これまでも弊社は、実際にClassiを利用する生徒の考えや意見を取り入れるため、複数の学校でワークショップを実施しています。

吉田高校は、2017年度よりClassiを利用いただいており、私たちの「生徒の学び、成長のために Classiをより良くしたい」という考えに共感いただき、デザインワークショップの開催に至りました。生徒のみなさんからもご要望いただき、同校では2回目の開催となりました。

 

▼募集ポスター(前回のもの)

 

今回のワークショップでは、前回のワークショップで生徒から出たアイディアを、Classiが形に起こしたものを生徒に見てもらい、あらためて議論・検討する場でした。今回のテーマを「自律した学習ができるために、Classi学習記録とはどんなアプリであったらいいか?」と設定し、1、2年生を中心に20人以上の生徒に集まっていただきました。

「アイディアを出しあって、それをこねて、誰かの『うれしい!』をカタチにしよう」とファシリテーションを担当する弊社UXデザイン部 松本からの声かけに、生徒も真剣に耳を傾けてくれました。

最初は、問いに対して一人で書き出すワークです。付箋に、思いつく限りのアイディアを書き出しました。普段の家庭学習における経験などから、一人ひとりが「もっとこうだったらうれしい」という思いを載せて、様々なアイディアを書き出しました。

次は、一人ずつ書き出したデザインアイディアをグループ毎に共有する時間です。Classiメンバーも、気になったアイディアについて生徒に具体的に問いかけてみました。そして、グループで出したあったアイディアを、「試しやすいか」を軸にテーブルに貼り出し、さらにその中でも「共感が得られそうなアイディア」にシールを貼ってもらいました。そうすることで、実は「試しやすく」かつ「共感」が得られるアイデアばかりではないことを実感できます。

 


 

その後、それぞれのグループでどんな話があったかを見て回りました。自分のグループででたことに似ていたり、全く違うことに驚いたり、ワイワイと盛り上がりました。最後に、「工夫をして、ちょっと試してみる」ことも立派なデザインであると松本からお伝えし、一人ずつ振り返りをしてこのワークショップは終了となりました。

 

 

 

ご参加いただいた吉田高校の生徒の皆さん、ご協力いただきました先生方、誠にありがとうございました。今後もClassiでは、ユーザーである生徒の成長や学びにつながるサービスを提供できるよう、このようなワークショップを企画していく予定です。

 

 

以上