導入事例

Webテスト
生徒自身のリフレクションを含め生徒の情報を集約
ICTを活用し生徒情報の一元管理を実現
札幌創成高等学校
札幌創成高等学校
取り組みのポイント
  • アンケート機能を活用した定期テストの振り返り→ポートフォリオの作成
  • 「校内グループ」を使った生徒とのコミュニケーション、協働学習
  • 板書の時間を削減する「コンテンツボックス」の活用

生徒の情報を一元管理し教員が更新できるシステムを構築

  • Classi を導入するに至った背景についてお聞かせください。

    西根先生 : もともと「生徒の情報を一元的に管理したい」という考えがありました。以前は、進路指導に関する情報は進路指導部が、教務に関する情報は教務部がそれぞれ管理しており、情報の更新もその担当者のみが行っていました。同じ生徒の情報を複数の部署で別々に管理していては、教員が必要な情報を集めるのに手間がかかってしまいます。また、「担当者が知らない情報は全く更新されない」という状況は、生徒にとって好ましいとは言えません。そこで、生徒に関するさまざまな情報をホームルーム担任や教科担任、部活動の担当者がインタラクティブに更新・管理できるようにするために、Classiを導入したのです。

  • こうしたICT の導入はいつごろから検討が始まったのでしょうか。

    西根先生 : 2014年度にICT検討委員会を立ち上げ、いくつかのシステムを比較・検討しました。その中でClassiのサービスに着目し、2015年10月に一部のクラスから試験的に活用をスタートさせました。
    比較的短期間で導入まで踏み切れた理由は、同じ考えを持っていた教員が多かったからだと思います。委員会が、そうした先生方の声を1つにまとめ、学校に提案、実践までスピード感を持って進めた形です。

  • 現在の校内のICT 環境について教えてください。

    西根先生 : 2016年度からは、全校規模でClassiの活用をスタートさせると同時に、無線LAN環境を全教室に整備しました。さらに、2017年3月には、ベネッセコーポレーションのOnlineSpeakingTraining(オンライン・スピーキング・トレーニング)やClassiの動画配信に対応できるよう、回線容量も従来の30倍に引き上げています。
    タブレット端末に関しては現段階で教員用に10台程度用意しています。また、共有データや資料の配信・管理も、コンテンツボックスや校内グループの機能を使っていますから、先生方も徐々にICTを使った指導に馴染んできていると思います。

定期テスト等のリフレクションをポートフォリオ作成につなげる

  • 貴校では、Classi を活用したポートフォリオを作成しているとうかがっています。
    具体的なお話をお聞かせてください。

    村山先生 : 現状で、実施しているのは、定期テストの振り返りです。昨年までは、生徒が定期テスト前に記入する「攻略シート」、テスト後に記入する「リフレクションシート」(写真参照)を使って、学習計画の立案と事後の振り返りを行っていました。ただし、紙ベースだと教員が回収、添削して返却するだけで時間が経ってしまいます。また、生徒側から見れば、前回テストの反省が書かれた紙を保管し、次の試験前に見直すのは、少し手間がかかってしまいます。一方で、記録をデジタルデータとして残しておくことができれば、データの蓄積ができますから、容易に前回テストの反省内容を教員がいつも使っているスマートフォンで確認できます。

    今は、テスト後に次回への教訓を記入させるほか、今回の学習姿勢をアンケート形式で答えさせるようにしています。こちらが設定した質問項目に対して、5段階で自己評価するという形です。例えば、「休み時間やスキマ時間を利用して勉強できたか」という質問に対して、よくできていれば「5」を、全くできていなかった場合は「1」を選びます。生徒には、これを次のテスト前に確認させ、改善につなげてもらうことを期待しています。現段階では定期テストの振り返りが中心ですが、今後は文化祭などの学校行事のリフレクション(振り返り)も残していきたいと考えています。

    また本校では、入学時、進級時、模擬試験の後などに生徒との個人面談の機会を設けています。これまでは事前に生徒に面談シートを書いてもらい、それをベースに面談を行っていました。また、担任は面談内容をノート等に記録していましたが、Classiのアンケート機能を活用するなどして、生徒カルテに情報を集約できればと考えています。さらに言えば、模擬試験の振り返りにも展開できると思います。

    生徒が定期テスト後に記入するリフレクションシート

    ▲生徒が定期テスト後に記入するリフレクションシート

    生徒カルテ

    ▲生徒カルテ

  • ICTを使って生徒のポートフォリオを作成するという考えに至った理由を教えてください。

    村山先生 : 高大接続改革の流れの中で、一般入試でもポートフォリオを大学等に提供する機会が出てくるかもしれないという話が出てきたためです。それに、推薦・AO入試等で生徒が志望理由書や活動報告書を作成する際、その材料集めになるだけでなく、ひとつの「エビデンス」としても活用できる点に価値があると考えています。

  • こうした活動は、全校的に展開しているものでしょうか。
    それとも、今のところ、一部のコース、学年のみなのでしょうか?

    村山先生 : 本校では2016年度から、学習、部活動、学校行事、課外活動など様々な経験を通じて、「仲間とともに社会を支えるリーダー」を育成するための新システム「SOSEIシステム2.0」をスタートさせています。ICTの活用は主に「S選抜」「アドバンス特進」「グローバルラーニング」の3コースから始め、これから全校に拡大していく予定です。

「校内グループ」を活用し生徒の生の声を集める

  • 生徒のデータの管理、ポートフォリオの作成以外に、Classiをコミュニケーションツールとして活用されているようです。これについて、お聞かせてください。

    外山先生 : 本校では、教員と生徒のコミュニケーションツールとしてClassiを使っています。これは「校内グループ」の機能を使って行っています。教員側からの一方的な連絡事項の伝達、情報発信にとどまるのではなく、生徒側の声を集められるような使い方をしています。
    例えば、行事の際は、生徒がスマートフォンで撮影した写真をClassiにアップしてもらい、フォトコンテストを開催しています。プロのカメラマンや教員が撮影しようとすると、生徒はどうしても構えてしまいますが、生徒同士が撮った写真には、自然な笑顔が見られます。教員には引き出せない、生徒の素の姿が見られるようになりました。
    また、独自に作問した難問をClassiにアップし、「もし解けたら、写真を撮ってアップしなさい」と呼びかけたところ、生徒が夢中になって、解答を送ってきました。こうした取り組みも非常に面白いと思います。
    アンケート機能を使うことで、紙で行っていたときと比べ、教員の業務効率化と生徒の素直な声を拾えるようになったのが、大きな効果でした。生徒の生の声と教員の声がClassiに集まることで、生徒による自己評価と教員による他者からの評価が蓄積されます。それらを学習指導、進路指導、生活指導に活用できれば、今までにないサポートが可能になるでしょう。

    先生とのコミュニケーションが活発に!(高校1年生 女子生徒)

    Classiの便利さを感じるのは、校内グループ等の機能で、先生からの連絡事項や時間割などを、スマホですぐに確認できる点です。中学まではイベントごとの連絡は連絡網を使っていましたが、自分の都合の良いタイミングにスマホで情報を受け取れるのは便利だと思います。また、メッセージ機能もあるので、実際に話すよりも、先生とのコミュニケーションが活発になったと思います。校内グループでイベントの写真をアップできるのも楽しいです。
    これから何回も定期テストを受ける機会があると思いますが、Classiを使って振り返りに取り組み、「良かった点」「悪かった点」を見直して次のテストに生かすようにしたいと思います。

映像教材を活用した授業を展開生徒の理解をサポート

  • 授業時間中は、Classiをどのように活用していますか?

    尾崎先生 : 世界史や地理の授業では、やはり映像教材を積極的に使っていくことが大切です。資料集に載っている写真だけでなく、動画の映像を見せることで、生徒たちの理解もより進むでしょう。そこで、Classiのコンテンツボックスを使って、私がパソコンで調べた写真や映像をアップしておき、授業中にそれを見せるというやり方を始めています。
    リアルな映像、動画はノートに書きとどめておくことはできませんが、深い理解にもつながりますし、記憶にも残りやすいのではないかと感じています。生徒たちにもおおむね好評です。
    実は私自身、黒板に地図を描くのが得意ではありませんでしたが、これを活用することで、板書の手間を減らすことができ、時間も短縮できていると感じます。

今後、重要となる学校間連携でICTの果たす役割は大きくなる

  • ICTを活用した教育に対する将来的な期待をお聞かせください。

    西根先生 : 今後は、小中高大の連携もさらに進み、中学校間、高校間の連携も必要になってくるでしょう。学校同士が競争関係になるのではなく、お互いに必要なものを取り入れ、足りない部分を補うような「協調の時代」になっていくと考えます。このような時代では、“閉じられた関係”から、相互に情報をやり取りできるような“開かれた関係”を構築しなければなりません。ICTを活用した情報の共有は、その中で重要な意味を持つと考えています。
    また、ICTを使うことで、生徒は生き生きと学習に向かうようになっています。黒板だけの授業よりも目を輝かせますし、理解する喜びも感じているようです。教員としても、生徒が積極的に授業に参加してくれるのは、非常にうれしいこと。これを実現できるのが、ICT教育の力なのではないかと感じています。

成果

生徒の情報の管理のほか、効果的な声かけ、授業の充実も実現
  • 生徒の情報を一元管理することで、効果的な生徒への声かけが可能に
  • やりっぱなしからの脱却、生徒保持のスマートフォンでの入力と振り返り
  • プロジェクターとコンテンツボックスを用いて、作画の時間を短縮(世界地図など)

今後に向けて

  • 現在、Classi を活用した「定期テストの振り返り」に取り組ませているが、今後は行事の振り返り、模試の振り返りにも展開したい。
  • 生徒との個人面談にClassi のアンケート機能を活用し、生徒カルテの作成にまで発展させたい。
  • 教員側も新しいICT を積極的に活用し、「開かれた学校づくり」をめざしたい。
<左から>西根孝律先生、尾崎裕典先生、村山一将先生、外山尚生先生、外山尚生先生

<左から>西根孝律先生、尾崎裕典先生、村山一将先生、外山尚生先生

学校情報

札幌創成高等学校
  • 学科:
    • 普通科(S選抜、アドバンス特進、グローバルラーニング、総合)
  • 規模:
    • 1年284人、2年260人、3年237人
  • 主な進路状況:
    • 国公立大14 人、私立大173 人(2016 年度入試)
  • 私立
  • 共学
札幌創成高等学校

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